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「飲みに行きたい」夫と、生後一か月の双子と2歳児の3人を見る妻に浴びせられる無慈悲な言葉

エッセイ

子育てが大変なのは当たり前ですが、双子さんを育てるママさんの苦労は想像を絶するでしょう。
どうして男性にはこの大変さがわからないのか…と嘆いてみても「結局他人は変わらない」という理論の元、諦めてしまうのが世の常というもの。
先日ツイッターをもとにした記事を眺めていた。2歳児と生後1か月の双子を育てている女性が、夫から会社の人に『このままじゃ夫さん潰れますよ!ちょっと飲みに行くのも許してくれない鬼嫁なんですか?』と言われたそうです。
さすがに双子を一人で育てていくのはかなりむつかしいと思います。主さんは「飲みに行っといで」と言える余裕がない私は鬼嫁なんだろうか」と嘆いています。

双子の子育てが辛いわけ

子供一人育てていくのでも、自分の時間を子供にとられつつ家事をこなさなければならないので、例えるのであれば、子供に食事とおむつ替え、寝かしつけなどをしながら仕事するようなもの。
子供の食事は思うように取ってはくれないし、まして母乳であればその間は身動きは取れない。早ければ10分ほどで飲み終えてくれるだろうが、うたたねしながら飲む子は30分以上ざらにかかる。この間は仕事ができなくなる。
また、おむつ替えは取り換えているときにまたおしっこをしたり、服を汚したりするので、早ければ5分、長ければ15分以上も格闘することもある。
寝かしつけは一番大変で、うまくいけば母乳を飲みながら寝てくれるが、ぐずつくと1時間はずっと抱っこしてあやさなければならない。
こんな調子で仕事が果たしてできるだろうか?つまり、家事はできなくて当たり前なのである。

問題なのは双子の場合、これの2倍苦労するということだろう。
片方がおむつを換えれば、もう片方も間髪入れずおしっこをする。片方寝かしつけても、片方のぐずりで起きることもある。延々堂々巡りが繰り返され、一人ではとてもさばききれずに日中が終わる。気づくとお昼ごはんすら食べてなかったなんてこともあるだろう。そういう毎日の中で、夫が帰ってきて手伝ってくれる時間が長ければ長いほど助かるわけだ。

「ちょっと飲みに」というのであれば、「ちょっと休ませて」

ちょっと飲みに行きたいというのであれば、じゃあ代わりにちょっと休ませてと言いたい。
そして、家事が全くできてなくても文句を言わないでほしい。むしろ仕事から帰ってきてからでも家事を手伝え。なぜなら、母親の仕事は24時間遂行されているのだ。仕事が終わったら解放される旦那のほうがよっぽどか楽である。双子を育てる全国の男性諸君に言いたい。仕事から帰ったら晩御飯をつくってくれ。そして妻を一人でお風呂に入らせてくれ。24時間緊急出動してほとんど寝てないんだ。

まあ、その記事を眺めながらそんな風に思ったわけです。
よく言うじゃないですか、「男は仕事で大変なんだ」そりゃそうでしょうよ、人間生きていればみんなそれなりに苦労しますとも、だからどっちが大変だからとかじゃなくお互いに助け合いましょうよって話ですよね。
自分も大変だったけど、まだ働いている妻がいたら、それを助ける。それがやさしさであり、愛ですよ。
だから「ちょっと飲みに」は、もう少し子供が大きくなるまで我慢してみましょうよ。

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