バカとアホの違いは何?

エッセイ

子供が急に駆け寄ってきて聞いてきた。

「馬鹿と阿呆の違いは何?」

この問いに、正確に答えられる大人が何人いるだろうか…正直私は全く答えられなかった。
ネットで簡単に検索してみると、馬鹿は関東で多く使われ、阿呆は関西で多く使われるが同じ意味合いだ。とするものが多い。
本当にそうなのかと、今度は語源を調べてみる。

馬鹿(ばか)の語源は何?

馬鹿の語源もいくつか説があるが、もともとは仏教と同じサンスクリット語で「無知」や「迷妄(めいもう)」を意味する「莫迦(ばくか)」「募何(ぼか)」が転じたとされているようだ。
迷妄とは「物事の道理に暗く、考えが誤っていること。それによる心の迷い。」という意味で、ちょっと現代で使う「馬鹿」の意味合いとは異なってくるだろう。

現代では、「馬鹿」を「馬鹿正直」「馬鹿に遅い」「馬鹿を見る」などのように、「とっても―」「とんでもないこと―」などの意味でも使う。英語圏で「Cool」が「かっこいい」という意味合いで使うのに似ている。

阿呆(あほう)の語源は何?

問題はこの阿呆の語源である、秦の始皇帝が異常に大きな宮殿「阿房宮」を建てたことによる説が多いらしいが未詳のまま。
意味合いは馬鹿と同じで「愚かなさま」を表す言葉である。つまるところ馬鹿と阿呆は同じ意味合いとされている訳なのだが、この阿呆の語源が未詳なので、完全に同じ意味合いといえるのかどうかという証明は難しい。

まとめ

とりあえず子供には「同じ『おろかなこと』って意味だよ」と説明したのだが

「じゃあ『うんこ』と『クソ』の使い分けと一緒だね」

と言われて「あーそうだよ」とは言えなかったのはなぜだろう。。。

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