インスタでも「おバカ騒動」が止まらないのか…でも拡散はやめた方がいい。

エッセイ

今度は「はま寿司」さんでの動画が…
廻ってきた寿司に素手で触れ、わさびを入れるという悪ふざけムービーをインスタで上げられたものがツイッターで拡散中。
もちろんこういったことをする方々が悪いのは当たり前、この後当人たちは営業妨害等々で刑事責任を問われるわけです。
しかしこれらの方々の個人情報を拡散してしまう行為もまたひとつの「悪」だと知っておいた方がよいでしょう。

人は誰しも失敗はしますし、若気の至りで過ちを犯すものです。
反省しなかったのならば、それなりのバツを与えるべきだとは思いますが、それは警察の仕事であり我々の仕事ではない。有無を言わさず個人情報を拡散、顔を見せずに非難や嫌がらせを行うこともまた「過ち(罪)」です。

私たちは人の罪を裁く人間ではないのです。
飲食店で「お客様が神様」ではないのであれば、おバカ騒動を見ている我々もまた神ではないわけです。神でもない私たちが罪を犯した人間を「罰」という名の「晒し」に処すのは傲り(おごり)ではないだろうか。

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お釈迦様はとても寛容(かんよう)であったというお話を聞いたことがある。
弟子の提婆達多(ダイバダッタ)が、自分よりも優れていたお釈迦様に嫉妬をして「岩を上から落として殺そうと」したり「毒をもって殺そうと」したり、何度となくお釈迦様を殺そうとしましたが、お釈迦様は決して提婆達多に怒ったり罰を与えたりしませんでした。それはお釈迦様が仕返しや罰を与えれば、また因果応報によって自分に仕返しや罰が返ってくると悟っていたからです。

つまり、悪さをした人間に対し「晒す」という「善に似た悪」を行うことで、まわりまわってあなたにもその因果が訪れてしまうのです。
拡散するのではなく、被害者である寿司屋や警察などに情報を提供し対応することが善ではないでしょうか。
怒る気持ちはよくわかるし、この動画を見て憤りを覚えない人は少ないだろう。だがここはお釈迦様のように寛容な心で対応することの方がよっぽどか善ではないだろうか。

あなたはどう思うだろうか。
行き過ぎた「善」を認めますか?残念に思いますか?

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