PayPal決済後のオートメール設定(オートメール for Paypal Ver.5.01) をXサーバで動かすまで。
PayPal決済後にThankyouメールを送信するために、いろいろな手法がありますが、今回「オートメールfor Paypal」(有料)を使ってみたのでメモ。
初心者の人でも設定できるように、マニュアルよりもより詳しく書いてみたので参考にされてほしい。
オートメール for Paypalとは
まずオートメール for Paypalについて簡単に説明すると、PayPal(ペイパル)で決済をした際に自動でサンキューメールを送信してくれるもの。
ただし機能には制限があり、ペイパルの「決済ボタン」の「今すぐ購入」のみに対応しているという点。「カートに入れる」や「購読する」ボタンでは使用できないのでご注意。
どんな時に使うかというと、例えばA商品というPDFデータを販売したいとして、「A商品PDF」をネットにアップし、閲覧できないようにパスロックをかけておく。(この場合Basic認証やWPの「公開」にある「パスワード保護」でも可。高額ならばBasic認証にしたいところ。)
ペイパルで支払いを完了した人宛てにThank Youメールを送り、そのメール内にダウンロードURLとパスコードを記しておく。
すると購入した人だけがダウンロードできるというような仕組みを作ることができるのです。
この仕組みを支えるのが、この「オートメール for Paypal」というツールです。
通常ペイパルの決済はサンキューメールを送信してくれないので、購入者側は本当に支払われたのか不安になるケースがある、そういった不安も解消してくれるのは大変ありがたいサービスです。
ちなみに2020年8月18日現在でこちらのツールは4,980円(税込)となっております。
ダウンロードはこちらのサイト。
(バージョンが上がるにつれ、名前も金額も変動していった模様です。)
ダウンロードしたらインストールを開始!
今回はXサーバ(通常版)での操作となりますので、他サーバをご利用の方はPHPのバージョンとCGIフォルダのパーミッション値をそれぞれのサーバ会社にて調べておいてください。(調べ方は、ネットで「○○サーバ CGI パーミッション」「○○サーバ PHP バージョン」などで調べると出てくるかと思います。マニュアルにも簡単に書いてありますが、詳しくは書かれていないので、初心者の方はネットで検索するのを覚えておくとよいです。)
ダウンロードしたデータをサーバへアップ
オートメール for Paypalをダウンロードすると、「PayPalMail」というZipファイルになっています。
そのファイルを解凍すると「PayPalMail」フォルダとphpinfo.phpというデータの2つがありますが、使用するのは「PayPalMail」フォルダの中身だけです。
WordPressの場合は、テーマファイルが入っているディレクトリに「ppmail」フォルダを作成してアップロードします。
ちなみにフォルダ名は「ppmail」でなくても覚えやすいものでOKです。
フォルダと一部のデータにパーミッションを設定
パーミッションて何?という方はここでつまずいてしまうかもしれませんが、パーミッションとは、権限のことで、セキュリティ上ネットでは開けないデータを作る必要があります。それらのデータに権限を与えるのが、このパーミッション値の設定です。
Xサーバの場合「ファイルマネージャ」を使用することで専用のソフトがなくてもパーミッションを変更できます。
その他のサーバでも、サーバ管理画面からパーミッションの変更を行える項目がどこかにあると思いますので、ネットで検索してみてください。
パーミッション値は、マニュアルにあるとおりですが、Xサーバでは一応パーミッションの指定がありますので、こちらを優先して設定します。
マニュアルでは
【body】、【data】、【page】ディレクトリを【700】にしてください。
とありますが、Xサーバでは705の指示がありますので、705にします。
ブラウザから【data】ディレクトリの下の【buyer.csv】にアクセスして、アクセス拒否されることを確認してください。
とマニュアルにあります。WPの場合ディレクトリの位置が分かりづらいかもしれませんので、参考のものを記載しておきます。
(SSLなら「https」非対応なら「http」)://あなたのドメイン/WPをインストールしたディレクトリ名/wp-content/themes/テーマ名/PayPalMailを入れたフォルダ名/data/buyer.csv
- URL例
- https://sample.com/wp/wp-content/themes/theme-name/ppmail/data/buyer.csv
- http://yourdomain.jp/wp-content/themes/wp-theme-name/paypalmail/data/buyer.csv
などなど・・・。
この画面が表示されればOKです。
管理画面にログインして設定
インストールが完了しますと、ブラウザ上で管理できるようになります。
管理画面のURLは上記のように実際にインストールしたURLになりますので、WordPressの場合はURLを直で打ってください。
例: https://sample.com/wp/wp-content/themes/theme-name/ppmail/
すると以下のような管理画面が出てきます。
最初はIDとパスもPassもないので、空白のまま「ログイン」を押します。
最初に管理者情報を入力していきます。
■ ログインするための【ユーザーID】と【パスワード】を設定します ■
IDとパスとPassを設定して保存します。
■ オートメール for PayPalのインストールURLを設定します ■
この管理画面にログインした際のURLを入力します。
例: https://sample.com/wp/wp-content/themes/theme-name/ppmail/
■ ライセンス情報を入力します ■
「オートメール for Paypal」を購入したときの情報を入力します。
■ メールの改行コードを設定します ■
そのまま
■ CGIの最大実行時間 ■
そのまま
■ PayPal情報 ■
PayPal登録アドレス欄のみ入力。
本番用のPayPalアカウントIDとテスト用のPayPalアカウントIDをそれぞれ入力してください。
※ PayPalのテスト環境についてはこちらを参照。(こちらもちょっと古いので、近々新しい情報で作り直します。)
※IDトークンやAPI… 欄は詳しい方のみ使用ください。ノータッチでも機能します。
更新をクリックして登録完了
「更新する」をクリックして管理者情報を完了します。
PayPalにて今すぐ購入ボタンを生成・設定
PayPalの本番、テスト用、それぞれにて購入ボタンを生成してきます。
必要項目は、「商品名」「商品ID」「商品価格」
続いて、「ステップ 3: 高度な機能をカスタマイズする(オプション)」項目にある購入完了後の「リダイレクト」URL設定と「高度な変数を追加する」項目。
「高度な変数を追加する」では、
notify_url=http://sample.desu/ppmail/backend.php
のように、PayPalMailの設置ディレクトリパスに「/backend.php」を付けたものを設置します。
WordPressですとこんな感じです。
例: 【notify_url=https://sample.com/wp/wp-content/themes/theme-name/ppmail/backend.php】
PayPalMailの管理画面にて商品情報登録
左側メニューの「商品情報新規登録」からPayPalの「今すぐ購入」ボタンで生成した商品を登録します。
登録が完了すると、左のメニューに「商品名」の項目が増えますので、そちらで商品の編集を行います。
■ 商品の決済を行うか行わないかを選択します ■
「行う」にしておきます。
■ 本番モードかテストモードか選択します ■
本番かテストかを選択します。
それぞれ左側の「購入者データ」「エラーログ」がテスト用と本番用ではことなるため、テストはテストモード、本番は本番モードにしておきます。
■ 商品情報を入力します ■
「商品ID」「商品名」「価格」それぞれ埋めていきます。
「PayPal登録アドレス」は空欄でもOKですが、テストはテストアカウント、本番は本番アカウントを入れておきます。
■ 決済完了後送信するメールの件名を設定します ■
メールで送られてくる件名を設定します。
例: ご購入ありがとうございます。
■ 決済完了後送信するメールの本文を設定します ■
メールの本文はWindowsのメモ帳で作成して起きます。
作成したメモ帳のデータをここからアップロードすれば自動でメール本文に変えてくれます。
その他メールの送信元や転送先などの設定を行ってください。
購入ボタンの作成
PayPalで作成したボタンだけでは、この「オートメールfor PaiPal」と連動してくれません。
まずPayPalで一度生成したコードをコピーしてきます。
続いて、オートメールfor PaiPalの管理画面「購入ボタン作成」から「ウェブ ペイメント スタンダード」をクリックし、ボタン作成画面を開きます。
作成画面の上部にペイパルの生成コードを貼り付け、「作成」を押せばオートメール for Paypalに連動したボタンが完成!
これをボタンを設置したいページに貼り付ければ完成です!
WordPressの場合、テキストモードで貼り付けます。ビジュアルモードでは機能しませんのでご注意。
購入テスト
後はPayPalのテストアカウントにて購入テストを行ってみます。
するとオートメール for Paypalの管理画面にある「購入者データ」に購入履歴が残されますので、これが確認できれば完成です。
実際に届くメールを確認したい場合は、PayPalのテスト環境にて、独自のメールアドレスにてアカウントを作成し購入テストを行ってみてください。
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